座骨神経痛/ちゃんと先生の腰痛解説チャンネル

座骨神経痛

座骨神経痛とは何か?

 座骨神経痛という単語は良く耳にすると思いますが、病気という括りではなく、一種の神経症状の一つです。ですから、座骨神経痛には原因部位というものが存在します。ここでは、よくある座骨神経痛原因部位について説明して行きたいと思います。

臀部に違和感

 座骨神経痛は、名前の通り「座骨」の周辺に感じる「しびれ」「痛み」症状です。人によっては、痛みという感じ方とは違い、「冷たい感じ」など、表現方法は様々ですが、一応に「違和感」を感じるのは確かです。今回は、29歳女性のケースをご紹介して行きます。

ちゃんと先生

 

はい、どうぞー!

(※ちゃんと先生の整体院のオートロック応答)

山梨さん

 

こんにちは。初めて伺います山梨と申します。よろしくお願いします。

ちゃんと先生

 

こんにちは、こちらこそよろしくお願いします。さて、今日はどんなことでお困りですか?

山梨さん

 

1週間位前から、太腿の後ろの部分が冷たい感じがして、だんだんお尻の部分が痛くなってきました。3日前に病院へ行って、レントゲンを撮って頂いたのですが、骨には異常が無いから「おそらく座骨神経痛だろう」とのことで、リハビリなどの運動を勧められました。

ちゃんと先生

 

座骨神経痛ですか。その症状は左右のどちら側に感じますか?

山梨さん

 

左側です。お尻の痛いのも同じ側。

ちゃんと先生

 

ギックリ腰とか過去に経験はありますか?

山梨さん

 

とくにそういった覚えはありません。

ちゃんと先生

 

分かりました。病院で一度診断を受けられていますので、おそらく座骨神経痛で間違いないのだろうと思います。しかし、ちゃんと先生の整体は、座骨神経の違和感がある部位には直接的に施術を行いません。

山梨さん

 

座骨神経を治してくれないのですか?

ちゃんと先生

 

いえ、座骨神経に直接アプローチを行うのではなく、座骨神経痛が出る原因部分を探って、そちらを施術して行きます。

山梨さん

 

あ、そういうことですか。

ちゃんと先生

 

では、あちらの施術台の方までどうぞ。

 

 

解説

 左右両方に症状が出ることは稀ですが、座骨神経の根元にある腰部の脊髄部分を圧迫するような事があれば、両足の方へ症状が出ることがあります。山梨さんの場合、病院でレントゲンを撮られているということで、その可能性は一旦排除できました(完全には排除しない)。しかし、椎間板ヘルニア原因で起こる座骨神経痛もありますから、まだこの段階で何が原因かは不明です。ギックリ腰の経験を伺ったのは、椎間板ヘルニアの方の多くは、ギックリ腰を何度も経験されていることや、以前から、腰に症状を出しやすい方なのか?という参考材料集めです。

ちゃんと先生

 

では、こちらで先ずは立った状態で姿勢を見せてくださいね。

山梨さん

 

はい、こんな感じでいいですか?

ちゃんと先生

 

えぇ~っと、ピシッと立ってしまうと、意識的に姿勢を正してしまいますので、そこから一旦力を抜いてみましょうか?

山梨さん

 

分かりました。

ちゃんと先生

 

そうです、そうです。ん~とくに逃避姿勢は出ていませんね。

山梨さん

 

逃避姿勢ってなんか悪い人みたない?

ちゃんと先生

 

あははは!窃盗犯みたいな?ではなくて、人間は無意識に脊髄の近くで神経圧迫が起こっていると、そこから避ける様に傾いた姿勢になるんです。椎間板ヘルニアの方はこれが顕著ですが、何しろ無意識の反応ですから、ご本人でも気付かない人が多いんです。

山梨さん

 

へぇ~。確かに逃げたい気持ちも分かります。痛そうですもの。

ちゃんと先生

 

山梨さんには今のところ、この逃避姿勢は見られません。今度は、そのまま前にお辞儀をする動作をしてみてください。

山梨さん

 

こんな感じですか・・・あ、結構左のお尻の部分が嫌かも?

ちゃんと先生

 

お尻以外に太腿の後ろの部分はどうですか?

山梨さん

 

ん~じわじわ来る感じがあります。

ちゃんと先生

 

はい、ありがとうございます、戻してください。今度はベッドに仰向けに寝てくださいね。

山梨さん

 

はい。え~っと仰向け‥仰向け・・・。

ちゃんと先生

 

それ、うつ伏せです!

山梨さん

 

あぁ~ごめんなさい、どっちか分からなくなっちゃって!

ちゃんと先生

 

いや、実は結構同じ様な方がいらっしゃるんです。普段、仰向けとかうつ伏せとか、指示されませんからね。

山梨さん

 

良かった~、私だけ馬鹿っぽくなくて。ん?間違える人が多いのに、わざとソレを言うって、ちゃんと先生って意外と・・・。

ちゃんと先生

 

まぁ・・・・。さて、今度はこの仰向けの状態で、私が山梨さんの足を持ち上げて行きます。その際に、症状が悪化したらすぐに教えてください。

山梨さん

 

え、それについては無視なの?

ちゃんと先生

 

さて、持ち上げますよ。ゆっくり行きますからね・・・・。まだこの位置は大丈夫ですか?

山梨さん

 

やっぱり無視だ・・・うぁ~太腿の後ろの部分がキツイ!それ以上はダメかも!

ちゃんと先生

 

痺れる感じ?

山梨さん

 

良く分かりません。痛い・・・でもないけど、それ以上は無理って感じ。

ちゃんと先生

 

分かりました。では、この角度から少し下げますよ・・・・コレはどうですか?

山梨さん

 

まぁ、先程よりも圧倒的に楽です。

ちゃんと先生

 

なるほど。では、この下げた位置から、股関節を少し内側へ捩じりますね。これはどうですか?

山梨さん

 

ん~今度はなんか、お尻の部分が痛いような・・・・。

ちゃんと先生

 

分かりました。では、ちゃんと先生が見た山梨さんの座骨神経痛の原因部分をご説明しますね。

山梨さん

 

はい。

 

 

解説

 お辞儀をした時の動作は、上半身を前に倒す動きでした。そしてここで仰向けで寝て貰い、今度は上半身ではなく、足の方を持ち上げることで、下半身側を倒す動きを行ってみました。実は結果的に両方とも同じ動作になっている事が分かります。そして、山梨さんもお辞儀の時と同じく、足を持ち上げると症状の悪化を訴えました。何故この様な動作で症状が悪化するのかというと、座骨神経は太腿の後ろを伸ばす動作で神経が引っ張られてしまうのです。普段の座骨神経は、ゆとりのある緩んだ糸の様ですが、この動作によって、座骨神経がピンと張った状態になります。ですから、座骨神経に悪さをしている部分が余計にぶつかって、症状の悪化が起こるのです。次に、このぶつかり部分がどこで起こっているのか?という事を更に細かく調べるために、股関節を内側へ捩じりました、狙い通り、症状が悪化したので、股関節を内側へ動かした時に緊張する筋肉が原因である可能性が高くなりました。

 

 

ちゃんと先生

 

今やった検査は、座骨神経を引っ張る動作のテストです。これで山梨さんの座骨部分の症状が悪化を示しましたので、おそらく臀部の「梨状筋」という筋肉が緊張して、それが座骨神経に触れる「梨状筋症候群」というものだと思います。

山梨さん

 

りじょうきん?

ちゃんと先生

 

そうです。この梨状筋が異常な緊張を起こすことで、この筋肉のすぐ後ろを通過している座骨神経に触れてしまっているのだと思われます。

山梨さん

 

へぇ~、それって治るんですか?

ちゃんと先生

 

まぁ、病気ではありませんから、治るというよりも、単純な話で梨状筋の異常緊張が取り除かれれば、臀部と太腿の後ろ側の違和感は解消する可能性があります。

山梨さん

 

良かった!でも、何でそんなところが緊張してしまったのかしら?

ちゃんと先生

 

実は、この筋肉は、内臓を働かせる交感神経というものが連絡しています。この交感神経の経由で考えると、卵巣や膀胱、直腸などの臓器をコントロールしている神経機能が乱れている可能性があります。

山梨さん

 

え?筋肉なのに内臓の神経?

ちゃんと先生

 

はい。ですから、内臓の神経機能を整えるためにも、この交感神経と連絡している、腰椎の異常及び内臓も整えなくては根本的に解決はしません。

山梨さん

 

そうなんですか?簡単に考えていたのに、結構重症なんですね。

ちゃんと先生

 

いえ、重症かどうかはさておき、まだこの程度の症状で済んでいるのは良く捉えるべきでしょう。これが慢性化すると、腰の部分の椎間板ヘルニアになったり、それによって手術が必要になるかたも沢山おられることですし。

山梨さん

 

えぇ~、そっか、それならシッカリこの時点で解消してもらいたいです。

ちゃんと先生

 

ですね。それでは実際の施術に入って行きますね。

山梨さん

 

はい、お願いします!

ちゃんと先生

 

まず、梨状筋の作用についてご説明します。下の図の様に、梨状筋は骨盤の後ろを横に走行している筋肉です。実は、全身の筋肉は縦走行が多いのですが、この梨状筋は珍しく横方向に走行しています。全身の循環は、二足歩行になってから、特に縦の循環になりました。つまり上から下、下から上への循環です。とすると、組織の走行も本来、縦型の走行になっているのが原則です。しかしながら、この梨状筋は珍しく横走行。何故か?と聞かれれば神のみぞ知るという答えしか残っていませんが、いずれにしても、横走行の梨状筋は、全身の循環妨げてしまう可能性があるということです。

山梨さん

 

ふ~ん。横に走行するものってあまりないんですね。

ちゃんと先生

 

そう、横走行の筋肉は、それぞれ横走行同士で補正しあっているとい見解を解く方もおられます、。この横走行の筋肉を含む全身の膜のアプローチ技術で、整体師のレベルが分かるとも言われるほど、症状に関係する部位なのです。

山梨さん

 

そうなんですね。では、ちゃんと先生のレベルがわかるってことで、お願いします!

ちゃんと先生

 

そ、そう来ましたか!じゃあ、逆にこれで症状が改善したら、ちゃんと先生凄い!って世間に言いまわってくださいよ?

山梨さん

 

も・・・も、もちろん、そんなの当たり前じゃないですか!

ちゃんと先生

 

よ~し。じゃあまずうつ伏せになりましょう。

山梨さん

 

・・・・今度は間違いませんから!

 

解説

 梨状筋は図でも分かるように、座骨神経が通過するトンネル出口にある筋肉です。ここが、異常な緊張を起こすことで、トンネルの出口が狭まり座骨神経に触れます。山梨さんの場合には、臀部の痛みや太腿の裏の違和感を訴えておられますので、部位からしてもこのトンネル部分の狭窄が原因であると思われます。また、座骨神経は必ずしも梨状筋を下から出るとは限りません。人によっては梨状筋の奇形によって、座骨神経が梨状筋の真ん中を貫いた恰好の方もおります。いずれにしても、山梨さんの場合には、最近になって症状が出ている事から、座骨神経の通過経路がどうであれ、梨状筋を元の症状がなかった時の状態へ戻すことで症状の変化を観察したいと思います。

 

ちゃんと先生

 

はい、今度は間違わずにうつ伏せになれました。さて、梨状筋という筋肉は、骨盤の真ん中の仙骨という骨と股関節を形成ている大腿骨を繋ぐ筋肉です。梨状筋が緊張を起こしていますので、この仙骨も引っ張られて変位しています。

山梨さん

 

骨盤もズレているということですか?

ちゃんと先生

 

そうです。

山梨さん

 

そっかーだから生理痛とか出るんだ~。

ちゃんと先生

 

あ、生理痛があるんですか?実は、梨状筋のと繋がる内臓の神経は、子宮や卵巣なんです。ですから、梨状筋に異常緊張があるということは、同じく子宮や卵巣のバランスも崩れていることが考えられます。一般論ですが、生理不順を訴える方は、この梨状筋症候群が発症する人が多い様です。

山梨さん

 

えぇ~全然そこと関係があるとは考えてもいませんでした。

ちゃんと先生

 

意外でしょ?人間の体はみんな繋がっているんですよね。ただ、その中でも直接的に繋がっているのが梨状筋と子宮、卵巣なんです。

山梨さん

 

え、絶対治りたい!

ちゃんと先生

 

そうでしょ?意外と知られていないんだけど、病気以外の婦人科系のトラブルでは、いわゆる西洋医学以外のアプローチ方法もあるんだ。

 

解説

 骨格はあらゆる器官と密接に繋がりを持っています。中でも神経は情報伝達の観点から、その繋がりは直接的です。梨状筋を収縮させる神経は、腰椎の最下部から出る神経と、骨盤の真ん中にある仙骨から出た神経です。この神経の根元では、交感神経という内臓をコントロールする神経とチェーンを作っているため、この梨状筋が異常な緊張を起こしているということは、同じくこのチェーン全体の異常を表します。腰椎の下部と仙骨部分と繋がる交感神経は、卵巣や子宮などの生殖器(男性は前立腺)、直腸や膀胱です。この様に、単に筋肉の異常といっても、実際には個別の問題ではなく、筋肉から関節のズレまでセットで起こっているのが実情です。

ちゃんと先生

 

さて、施術を行いますね。先ずは筋肉の異常な緊張から取り除いて行きます。症状があるのはこの梨状筋ですから、この筋肉の一番痛みのある部分を探って行きます。ちょっと指で押してゆきますので、痛みが強い場所を教えてくださいね。

山梨さん

 

はい、わかりました。

ちゃんと先生

 

ココと・・・ココ、最初の方と後の方でどちらの痛みが強かったですか?

山梨さん

 

どちらかというと、後の方が痛かったです。

ちゃんと先生

 

はい、では今度はこっちはどうでしょう?

山梨さん

 

そっちはそうでもないです。むしろ一番痛くない。

ちゃんと先生

 

では、先程の痛みが強かった周辺を探りますね。これは?

山梨さん

 

あ!痛い!そこ、結構痛いです!

ちゃんと先生

 

わかりました。では、ここからやって行きましょうね。今度はこの痛い部分を押したまま、足をちょっと外へ開いて行きます。この状態で痛い場所を先程と同じく押してみます。はい、痛みはどうですか?

山梨さん

 

あれ?全然痛くないかも!

ちゃんと先生

 

そうでしょ?更に足を外側に開いてみます。コレで痛みのある部分を押してみますね。はい、どうですか?

山梨さん

 

あ!痛い!

ちゃんと先生

 

では、外側に開いた足を少し閉じます。コレで痛みのある部分を押したらどうですか?

山梨さん

 

あ、この位置がこれまでの中で一番痛くないかも!

ちゃんと先生

 

はい、見つかりましたね。

山梨さん

 

何がですか?

ちゃんと先生

 

ん?筋肉の異常緊張が緩む姿勢です。

山梨さん

 

・・・そっか、緩んでいるから痛みが減っているってことですね?

ちゃんと先生

 

そうです。この姿勢のまま、おおよそ90秒程度完全に脱力した状態で待って頂きます。いいですか?山梨さん、とにかく全身を脱力していてくださいね。

山梨さん

 

分かりました・・・・え、話すのは良いんですか?

ちゃんと先生

 

いえ、それもダメです。私からも話し掛けませんのでご心配なく。

山梨さん

 

そ、そうですか、ではジッとしています。

ちゃんと先生

 

はい、90秒経過しました。ここからゆっくりとカラダを元の姿勢に戻してゆきますので、この時も完全に脱力していてくださいね?私の力で戻しますので。

山梨さん

 

・・・・・・。

ちゃんと先生

 

さて、体を元の状態に戻しました。今度は先程の押して最も痛みがあった部分がどうなったか、もう一度押してみますね?はい、ココの痛みどうですか?

山梨さん

 

あれ?さっきと全然違う。痛くないかも。え?どうして?

ちゃんと先生

 

びっくりするでしょ?これで梨状筋の異常緊張は取り除かれました。原理は脳の習性にあるんです。

山梨さん

 

脳の習性?

ちゃんと先生

 

そうです。脳は常に全身の筋肉の緊張状態を管理しています。異常緊張が起こっている部位は、脳は管理出来ていない部分なのです。そこで、PCの再起動の様に、今、脳と梨状筋をリセットしたんです。

山梨さん

 

どうやって?

ちゃんと先生

 

今、山梨さんの脳が勝手に行ったのですが、脳は緊張情報が体から90秒以上来なくなると、気になって気になって「アレ?どうしたのかな?」と診に来るんです。結果「なんだ異常ないじゃん」ということで、異常緊張状態を解除したという工程です。

山梨さん

 

へぇ~、なんか恋愛の駆け引きみたいですね?連絡来ないとこっちから連絡してしまうみたいな?

ちゃんと先生

 

そう、そう・・って、山梨さん、なんか考え深そうなので、ちゃんと先生、そこは触れない様にします。全身は脳が神経を経由して管理しているんです。痛みのある部分が何故痛みという手法を使っているのかというと、脳にソコに異常がありますよ?と教える手段なんですね。だからこの管理情報を一旦ゼロにしてあげるんです。

山梨さん

 

そっか~、脳の習性だから、私の連絡したい病で逃げられるのも、仕方がないことなんですね。

ちゃんと先生

 

いや、分かっているなら自分で直しなさいよ、そこは。

山梨さん

 

今の方法で直せそう!

ちゃんと先生

 

無理です。

山梨さん

 

しょぼ~ん。

ちゃんと先生

 

ということで、最初にやった足を挙げる検査をやります。足を延ばしたまま、持ち上げて行きますよ。

山梨さん

 

・・・・・。

ちゃんと先生

 

先程はこの辺で異常を訴えていましたが、今はどうですか?

山梨さん

 

あら?太腿の裏、痛くないかも?

ちゃんと先生

 

今度は、先程と同じ様に、股関節を内側に捻って行きます。コレ、どうですか?

山梨さん

 

えぇ~?これもお尻が痛くない!

ちゃんと先生

 

じゃあ今度は、立ち上がってお辞儀をしてみましょう。

山梨さん

 

あぁ~、かなり楽です。まだ少しは痛みますが、でも最初よりも全然痛くない。

ちゃんと先生

 

これで2~3日様子を見てください。日に日に症状が軽減して行くと思いますので。

山梨さん

 

え、不思議~。

ちゃんと先生

 

ただ、たまにはメンテナンスにいらしてくださいね?今回たまたまだったとは考えにくいので、生理痛もあることですし、そちらにダメージになる前に整えるのも大事なことです。

山梨さん

 

分かりました。

ちゃんと先生

 

あ、それと、追っかけると逃げますからね、そこは人間の真理です。

山梨さん

 

え?何の話?

ちゃんと先生

 

あ・・そこ、梯子外すんですね・・・山梨さん(汗)

山梨さん

 

はい、もう治ったので!

 

まとめ

 今回の山梨さんのケースは、梨状筋に顕著な異常を訴えてしましたので、原因部位の判別は簡単でした。しかし、ご本人も仰っている様に、生理痛等の婦人科系のバランスが崩れていることが同時に判明しました。アメリカの医師会でも発表されている様に、神経異常は体表面温度の異常としても現れます。この原理は、先述した様に、交感神経は筋肉と連絡している事の他に、実はもう一つ、「皮膚」ともチェーンを作っています。皮膚は、毛穴を閉じたり広げたりと、温度調節を行っているのですが、筋肉の異常緊張と同時に、皮膚の温度管理にも異常を示します(そもそも皮膚の毛穴を動かすのも筋肉)。おそらく山梨さんの下部の腰椎や、仙骨にも左右で温度差が見られたと思われます。この温度差と病気との関連性については、米国医師会の他に、米ジョンズホプキンス大学においても同様の見解が出されています。ちゃんと先生の整体院は、この温度差を計測する機器の特許を日本国内で取得しています(詳しくはこちら)。