慢性腰痛/ちゃんと先生の腰痛解説チャンネル

慢性腰痛

慢性腰痛とは?

 トップページでも腰痛が起こる仕組みを公開しましたが、ここでは広くある慢性腰痛のケースをご紹介して行きます。慢性的に腰痛があるかたは、日頃の生活習慣にも問題がある場合があります。

朝起きた時に痛い

 慢性腰痛に多い症状が、寝起きに起き上がるときに痛いという腰痛です。そのため、歩き始めで腰が丸まった恰好になり、いわゆる「へっぴり腰」の状態になります。しばしばギックリ腰になってしまう事があり、これらの経験から、動き始めがとても慎重になります。また、慢性腰痛には男女比にそれ程差がなく(ちゃんと先生の整体院調べ)、どの年齢でも起こる障害の様です。今回は、43歳男性、干川さんのケースをご紹介して行きます。

ちゃんと先生

 

はーい、どうぞ~!(ちゃんと先生の整体院のオートロック開錠)

干川さん

 

はぁ・・・・、どうも、お久しぶりです・・・。

ちゃんと先生

 

あら~干川さんお久しぶりです!どうなさったんですか?なんか暗そうなため息が・・・。

干川さん

 

いやー、それが、ここのところ仕事が忙しくて、そのせいか椅子に座って立った時に腰が痛くて、朝起きた時なんか、この歳でおじいちゃんの様なへっぴり腰になってトイレに行くんです。

ちゃんと先生

 

あらまぁ~、確かに今もちょっと腰が丸まった感じですもんね。いつ頃からですか?

干川さん

 

ん~・・・、年末の仕事の片付けと、忘年会や接待会食が重なってからなので、12月上旬辺りからですかね~。

ちゃんと先生

 

今は12月29日ですから、おおよそ一ヶ月前からといった所ですかね。前回は・・・・えっと・・

干川さん

 

今年の3月にお世話になったのが最後だと思います。

ちゃんと先生

 

あ、そうだ、前回も同じ様な腰の痛みだったんですよね。

干川さん

 

だからまたいつものが来ちゃったよ~って思って、ちゃんと先生の顔が夢に出てきて・・・。

ちゃんと先生

 

え~!私が憑りついているとか?

干川さん

 

はい・・・ってのは冗談で、前回の忠告を、しっかり守れていなかったかなぁ~と反省の意味もあって。

ちゃんと先生

 

そうですね。前回は春先で、確か水分摂取をしっかりしないと腰痛になりますよ!と、アドバイスをした記憶があります。

干川さん

 

やっぱり痛くなってから「確かに水を飲んでいなかったかな?」と実感がありまして・・・。今回も同じ様な気配が。。。

ちゃんと先生

 

さぁ~てどうかなぁ?では、早速ですが施術台の所までどうぞ!

干川さん

 

はい、お願いします。

 

解説

 干川さんの場合、一年でもバイオリズムの様に定期的に腰痛を発症するケースです。困ったことに、ご本人は指摘されないと、この事には全く気が付きません。ですが、前回の時のアドバイスを記憶されていた事から、同じような症状がいつ頃に起こっていたのか気が付きました。何故水分摂取が腰痛に関係があるのかというと、腎臓環境が腰痛と関係があるからです。腎臓は体内環境に適応する形で、水分を排出及び保存する役割があります。干川さんは前回3月に痛くなったことから分かるように、季節及び気候が大きく変動する時期です。そしてまた、ご本人は「仕事が忙しくて」と仰っていますが、11下旬と言えば、北海道民及び札幌市民はお分かりかと思いますが、紅葉も終わり、急激に気温が下がり始める時期です。これらの合致点から、干川さんの場合、体内の水分トラブルであるという事が予測されます。この水分トラブルは、腎臓に負担を掛けることで、腎臓が活発に働く環境を強いられます。トップページでもご紹介していますが、筋肉は各臓器と交感神経で繋がりを持っています。すなわち、この水分トラブルが、腎臓に負担を掛け=腎臓を働かせる神経と繋がる腰部の筋肉が緊張を起こすという機序で腰痛が起こっていると考えられます。

 

ちゃんと先生

 

さて、干川さん、こちらへ立って姿勢を分析させてください。

干川さん

 

はい・・えっと、こんな感じで・・いいですか?

ちゃんと先生

 

はい、その状態で30秒程、立ったまま静止していてください。あ、目は閉じないでくださいね。

干川さん

 

わ、分かりました。

ちゃんと先生

 

・・・・・(30秒後)はい、結構ですよ。今、ただ立っていただけですが、何か気が付くことはありましたか?

干川さん

 

ん~・・あまり・・。ただ、意外と自分、じっと立っていられないんだなと思いました。なんだか前後に揺れたりして。

ちゃんと先生

 

いや、実に素晴らしい気付きです!

干川さん

 

何が?

ちゃんと先生

 

前後に揺れている事に気が付かれていたなんて!

干川さん

 

そ、そうなんですか?いや、結構揺れてしまうものなんだなと思っていました。

ちゃんと先生

 

ええ、立派に揺れていました!これが重要な腰痛の原因の手がかりなんです!

干川さん

 

これが?

ちゃんと先生

 

はい。っていうか、前回も同じだったと思うんですが、ご説明しませんでしたか?

干川さん

 

ん~・・・聞いたような聞かないような・・・、それよりも痛い方に意識が行ってしまって。

ちゃんと先生

 

まぁそんなもんですよ。お気になさらずに、今回もしつこく説明させて頂きます。前回と重複する内容になると思いますが、一生懸命聞いてくださいね?何せ、ご自身の日常生活の努力こそが、腰痛の再発防止の最も有効な手段なのですから、ちゃんと先生は何度でも説明しますからね?

干川さん

 

お、お願いします!

 

解説

 起立時に同じ場所で前後に揺れてしまうのは、骨盤が捻じれ、全身の前後にある筋肉が緊張しているタイプの方です。医学的には、平衡感覚との関連付けで論じられますが、この骨盤の捻じれを正すことで、前後の揺れは消失します。どちらが正しいかという議論をする気は毛頭ありませんが、単純に考えても、そもそも地面と並行に立てていない時点で、平衡感覚以前の問題です。また、人によっては横に揺れるタイプもあります。こちらの場合、側面にある筋肉が緊張しているケースです。こちらは顎関節の異常が出やすく、歯科では盲点になっているところです。

 

ちゃんと先生

 

干川さんは起立時に体が前後に揺れてしまいます、これは、前後へのバランスが崩れている証拠で、これを補正するために、体の前後の筋肉が緊張状態にあるのです。ですから、腰痛は右か左のどちらかに限局されます。おおよそ、右半身の後ろに痛みがある場合、左半身の前面に緊張が出るという、互い違いの原則になっています。

干川さん

 

あ、確かに今腰が痛いのは右だけです。

ちゃんと先生

 

そうでしょ?であれば、今度は左の前面に緊張が出やすいわけです。例えば、太腿の前の筋肉や胸の筋肉など。コレが要因で、膝が痛くなったり、肩がおかしくなったりしてしまう人もいます。

干川さん

 

え?膝が痛いとなったら、普通は膝に問題がある様に思えてしまいますが。

ちゃんと先生

 

そうなんです。症状というのは負荷が掛かっている部分に出やすいというだけですから、実際にはどこにどんな症状が出るかは、予測が不可能なんですよね。ただ、好発部位というのはあります。

干川さん

 

なるほど。原因と結果の違いですかね?

ちゃんと先生

 

そうですね。そういえば干川さんは企業コンサルがご職業でしたよね?

干川さん

 

ええ、まぁ。仕事でも同じで、売上の減少をいくら分析して対策をしても、思い通りに行かないことが多くて、結局結果は予測までしか出来ないんです。

ちゃんと先生

 

先程、年末でお仕事もお忙しいと仰っていましたね。

干川さん

 

ホント、こんな時期に限って「年内に仕上げてくれ」という顧客が多くて、ストレスが溜まりまくっています。仕事って、詰め込んでやって良い仕事が出来るわけないじゃないですか?

ちゃんと先生

 

まさにその通りです。ただ、そのストレスも腰痛の原因になってしまうんですよ?

干川さん

 

え!?重い荷物を持っている仕事でもないのに?

ちゃんと先生

 

そうです。重い荷物を持って腰痛になるのは、腰そのものに対する直接的な物理ストレスです。こちらも当然腰痛の原因にはなりますが、一方で間接的なストレスも沢山あるんです。例えば、腎臓の上に乗っている「副腎」という臓器があります。これは、ストレスに応答する臓器で、働き過ぎると自律神経の一種でもある交感神経を過剰に興奮させてしまいます。この交感神経が、筋肉と連絡を持っていますので、結果的に腰の筋肉の緊張へと繋がってしまうんです。

干川さん

 

怖い!確かに、腰が痛くなる時は、仕事が忙しい時期が多くて、これがまたストレスの連鎖になっている感じが・・・。

ちゃんと先生

 

だから、ちゃんと先生が夢に出て「その連鎖を断ち切りなさい」とお伝えしているんですよ。

干川さん

 

そっか・・・てか、やっぱり憑りついています?

ちゃんと先生

 

まぁ、よく霊が付くと、その部分が凝るとか言いますからね。

干川さん

 

しかもその場合、イキ霊じゃないですか?

ちゃんと先生

 

冗談ですよ。そんな特殊なことは私にはできません。ただ、ストレスというものには、物理的な直接性の分かりやすいものと、そうではないものがあるということです。この「そうではない」方は、物の重さの様に、同一基準で計測できませんから、人それぞれによって、耐性が違うんですよね。

干川さん

 

そっか・・確かに忙しくても平気な人もいますし、取引先に怒られても全然動じないで昼寝している先輩もいます。

ちゃんと先生

 

そこが人間の精神の難しさなんです。精神は誰もが統一尺度にある秤にかけることができませんから、何がその人にとって嫌なことなのか、そしてそれによってストレスが蓄積しているのか数値で出せないんです。

干川さん

 

そうですね。え?そんなことで?という事で鬱になってしまう人もいますし。

ちゃんと先生

 

お伺いしていると、今回の腰痛は水分摂取の問題点と、仕事のストレスの両面からありそうですね。

干川さん

 

そんな感じがして来ました。

ちゃんと先生

 

全ては、先程からの「ため息」が物語っています。

 

解説

 この様に、腰痛は単に体が捻じれているからとか、重たい荷物を持っているとか、そういった単純なものばかりが原因では無いことが殆どです。これが腰痛対策の盲点でもあります。ですから、腰痛の方を整体施術を行う上で、重要になる部分は「相手の話をしっかり伺う事」です。可能であれば、そのストレスの原因になっている事について、色々掘り下げて聞いてみると良いでしょう。対話を繰り返すだけでも、体の歪みが消える人も多くいますし、現実的に、悩みの解決策について、勝手に自分で気付く事も多々あります。これは心理カウンセリングの領域ではありますが、何も専門家だがそれを行っているわけではありません。例えば、日常の友人との会話、家族やペットとの会話だけでも十分心理カウンセリングの目的を達成できている場合があります。「専門家=特殊な能力がある」ではなく、単にそれを業として行えるというだけの事です。

ちゃんと先生

 

さて、では施術に入って行きます。念のためですが、足の方への痺れはありませんか?

干川さん

 

とくに感じたことはありません。

ちゃんと先生

 

良かったです。椎間板ヘルニアなどがある場合、足の方へ痺れが出たりしますから、今のところは大丈夫そうですね。

干川さん

 

前に一度整形外科で調べてもらったことがありますが、特に椎間板ヘルニアはなかったようです。

ちゃんと先生

 

では、施術台にうつ伏せで寝てください。

干川さん

 

よっこらしょ。こんな感じで・・・。

ちゃんと先生

 

ん~やっぱり足の長さが左右で極端に違いますね。

干川さん

 

あぁ~、痛いですから・・・やっぱりそうなりますかね。

ちゃんと先生

 

腰の緊張に足全体がグッと引っ張られている感じに見受けられます。ちょうど骨盤の少し上辺りです。

干川さん

 

まさに痛みがある部位です。

ちゃんと先生

 

先ずは、どこの部分が現時点で原因になっているか探って行きますよ。体をチョンチョンと指で触れて行きますからね?

干川さん

 

は、はい・・・。

ちゃんと先生

 

ここですね、ここが原因の様です。

干川さん

 

え?そこ、腰じゃないですよね?

ちゃんと先生

 

その様ですね。

干川さん

 

その様ですね?って軽~く言われても、そんなところが原因になるんですか?ソコ首ですよ?

ちゃんと先生

 

いや、私も干川さんの体に聞いてみたらソコだったというだけで、何も考えていません。

干川さん

 

え?今、指か何かで体をチョンと触れて、足の長さや肩の高さを見ての繰り返しだけですよね?

ちゃんと先生

 

そうです、そうです。指先で順番に足首、股関節、骨盤、腰痛、胸椎、頚椎と上に向かって一つずつ触って行っただけです。

干川さん

 

そんなんで分かるんですか?

ちゃんと先生

 

干川さん、良いリアクションですね。因みに前回も同じ様にやりましたよ。まぁそれはさておき、私の指で、干川さんの体の主要関節に刺激を加えて、一体どこの関節でこの足の長さの差や、骨盤の歪み、肩の高さが変化するのか見ていたんです。その結果、一番キッチリ体が整った部位が、首の一番上の骨でした。だからこの部分が全体の歪みの「みなし」原因部分となります。

干川さん

 

はぁ・・・そういうこと・・。でも痛いのは腰なんですけど・・・。

ちゃんと先生

 

ええ、分かっています。しかし、腰に例えばマッサージを行ったりしても、首が結果的に正されなければ、結局腰は捻じれたままですよね?確かに痛い所に何かして欲しいというお気持ちはよくわかります。ただ、急がば回れです。原因部分を正して、腰への直接的な物理ストレスを低減させてあげることが先決です。

干川さん

 

そっか~、さっきの話ですね?腰へのストレスを減らすってところの。

ちゃんと先生

 

そうです。我々の整体は、患部を直接的に治療はしません。治療は、医師が行う医療行為ですから、だから痛い部位に対処療法が行えるというわけです。医師の仕事は我々の仕事ではありませんから。

干川さん

 

まぁ、単純明快ですね。

 

解説

 体はストレスに反応します。その半面で、体はどこに刺激を加えれば体がリラックス出来るのか、無意識的に知っています。その能力を活用して、体の最も歪みの原因が正される場所を、指で触れて探すという手法を使いました。これにより、干川さんは頚椎でも最上部に位置する、頚椎1番の問題が確定しました。腰とは部位が全く離れていますが、神経機能を乱す原因としては十分腰痛に関与する場所です。あと、地中海料理もカレーライスも、結局のところ食べ物ということに変わりはありませんから、分野という区別は本来、細かな仕切りにすぎません。

 

ちゃんと先生

 

さて、今度は頚椎の一番上の骨を、厳密にどの方向へズレているのか、細かく確認をして行きます。では干川さん、今度は仰向けになって頂いて、寝たままで両腕をバンザイする様に上に挙げて頂けますか?

干川さん

 

こ、こんな感じで?

ちゃんと先生

 

ありがとうございます。あら?バンザイした時に左右で違いを感じませんでしたか?

干川さん

 

え?まって、もう一回やってみます。・・・あ、左腕が上げにくい感じです。

ちゃんと先生

 

その様ですね。というのは、正常な肩関節の可動域であれば、ベッドの上でバンザイをすると、両腕が耳の横辺りでベッドに接触します。それが、左腕の方だけ、ベッドからかなり浮いてしまっていますから。

干川さん

 

え?あ、ホントだ。右側だけ楽に耳の横でベッドに腕が着地しています。左はベッドから浮いていますね。あれ?なんでだろう。

ちゃんと先生

 

そうですね。これは先程ご説明した通りで、右腰、つまり右背部の緊張がある場合、反対の左側は前面に緊張が現れやすくなります。このことから、左腕バンザイの動作に対して、この緊張が肩関節に抵抗を加えるだろうという予測からやってみました。つまり、腕そのものが長いとか短いという話ではなくて、この緊張が肩関節の動きを制限しているというわけです。そういう検査でした。

干川さん

 

なるほど!凄いですね、ちゃんと先生、意外と考えていらっしゃる。

ちゃんと先生

 

そ、そうでしょ?意外って、本来はどんなイメージなんでしょうか?と思えてきましたが。

干川さん

 

そりゃまぁ、整体をやる人?っていう感じの・・。

ちゃんと先生

 

確かに、整体って色々な施術者の学習レベルや経験値によって違いますからね。受ける側も施術者がどんな考えでやっているのか、しっかり把握しておいた方が良いかも知れませんね。

干川さん

 

いや~その通りですね。5年程前に行った整体マッサージでは、瞬間的に背中をグッと押されて、それから半月程度、首が痛かったことがあります。

ちゃんと先生

 

色々な施術方法はありますが、どれも上手な先生は体に負担を掛けません。おそらく5年前に受けられた整体は、押された瞬間にむち打ちの様に、頚椎の関節に炎症を起こしてしまったのかも知れませんね。

干川さん

 

ちゃんと先生はボキっという骨を鳴らす施術はやるんですか?

ちゃんと先生

 

まぁ、一通りやって来て今の施術に落ち着いていますから、やれと言われれば出来ますけども、殆どの場合でボキっとやる必要性はないですね。音が鳴る関節というのは、可動性に制限があるところだけですが、実はこの内臓をキッチリ施術すれば、殆どの骨はボキっと鳴らなくなります。

干川さん

 

そっか、だからちゃんと先生は内臓の話をされるんですね?ツボとかそういう気の流れ的な事で話されているのかと思っていました。

ちゃんと先生

 

ツボとか経絡とかは、古い時代から蓄積された民間医療ですから、どこかで合致点はあるとは思いますが、ちゃんと先生は、内臓と直接繋がりのある背骨と筋肉の神経を解剖学的にお話しているだけです。そんな神秘的な感じのことではなくて、現実的なところの話です。

干川さん

 

え?それって医学じゃないんですか?

ちゃんと先生

 

医学ですよ!日本ではこう言った脊柱を整える療法というものに資格制度はありませんが、先進国の殆どでは、カイロプラクティックは法制化されています。そして、医師と同じ様に、診断権を持っていますので、医学そのものです。

干川さん

 

知らなかった!なんか、東洋医学的な感じで思っていました。

ちゃんと先生

 

だから、ちゃんと先生もアメリカで解剖とか皮膚をメスで切って開いて、何体もやって来ました。

干川さん

 

か、解剖!だから色々とカラダの仕組みに詳しいんだ!

ちゃんと先生

 

他の整体やカイロプラクティックのお店は分かりませんが、しっかり勉強してやっている人から、セミナーレベルで全くの素人さんまで沢山いますので、その辺はやはり受ける側が選ぶ必要はあるかと思います。

 

解説

 ちょっと雑談が混ざりましたが、実は日本では法制化されていませんが、アメリカを始め、多くの先進国が脊柱や骨格に治療する行為に対して法制化しています。日本の場合、病気に対して治療を行う医師と、それに係わる従事者の資格は法制化されています。アメリカではその昔、カイロプラクティックはアメリカの医師会に職域を侵しているということで、訴訟を起こされてた経緯があります。結果、最高裁でカイロプラティック側が勝訴した事がありました。このことから、今でもアメリカの医師会の条文には、該当する患者は、カイロプラクターへ紹介する様に書かれています。職域の明確な差は、医師は病気を治す事が職域であり、カイロプラクターは病気ではないが、体に症状や異常がある場合の職域です。簡単に言うと、腰痛肩こりが病気によるものではなかった場合、それはカイロプラクターが扱って良いというものです。難しい事はさておき、それだけ「脊柱の調整は重要です」という事です。

ちゃんと先生

 

ちょっと話が脱線しましたが、頚椎の詳細なズレについて調べて行きます。この腕の左右の差を基準に調べて行きますね。干川さん、先ずは、顔を右に向けてください。

干川さん

 

はい、こうですか?

ちゃんと先生

 

そうです。顔の向きはそのままで、もう一度両腕をバンザイしてください。

干川さん

 

あ、こうですね。

ちゃんと先生

 

ん~腕の可動域に左右差があるままですね。今度は反対側の左に顔を向けてください。

干川さん

 

はい、こんな感じで、また両腕をバンザイしますか?

ちゃんと先生

 

はい、お願いします。

干川さん

 

あら?さっきまで左腕がベッドから浮いていたのに、こっちを向いてバンザイすると、左腕がベッドに触れる近くまで来ている気がします。

ちゃんと先生

 

お、鋭いですね!一先ず干川さんの場合、ここの頚椎は左側へ顔を向けた時に全身のバランスが取りやすい様ですね。よって、こちら側に頚椎が来るように施術をする必要があるわけです。

干川さん

 

なるほど。でもまだ少し腕がベッドから浮いている感じがしますが、完全にはならないのですか?

ちゃんと先生

 

まぁ、待ってください。まだ途中なんです。今度は顔を左に向けたまま、頷くように顎を胸側へ近付けてください。

干川さん

 

え~っと左に向いて、顎を下の方へ・・・こうですか?

ちゃんと先生

 

そうです。また、このままの状態で、両腕をバンザイしてみてください。

干川さん

 

はい。腕、どうなりましたか?

ちゃんと先生

 

いや、特に大きな変化は無いですね。左に顔を向けた時の状態と同じまま。では、今度は左を向いたまま、反対に顎を持ち上げる様にしてください。

干川さん

 

はい。こんな感じで・・。あれ?なんか左腕がベッドについている様な気が・・・・。

ちゃんと先生

 

良かったですね。殆ど左右差が消えています。これで全身のバランスが整う施術方法が見つかりました。

干川さん

 

結構な歪みなんですか?顔を左向いて顎を上げて、変化恰好ですよね?

ちゃんと先生

 

関節の構造上、ズレると言っても様々な方向へ複合的にズレますからね。殆どが干川さんの様な感じです。言われる前に言っておきますけど、これ、腰痛の施術で頚椎を検査しているわけですからね?

干川さん

 

そうでした。全身が綺麗に整えば、腰痛も自然と良くなってゆくという事ですよね?

ちゃんと先生

 

お、今回はしっかり学習しましたね。ではズレている方向は全て確定したので、今度はこの頚椎を実際に調整して行きます。干川さん、右側の方を天井に向けて横向きになって寝てください。

干川さん

 

右を?天井側・・・あ、こういうことか。。。

ちゃんと先生

 

枕をしますが、実はこの枕、最小限の力で頚椎を矯正できる、ドロップ構造になっています。枕全体が、数ミリだけ押すと落下する仕組みなんです。頚椎は大事な脳へ直接走行する血管などがあるため、失敗があってはならないんです。アメリカでも実際に訴訟問題になったりします。ですから、安全に矯正できるようにと開発されたのがこの枕なんです。自重で落下するだけですので、痛みもなく、事故は皆無ですからご安心ください。

干川さん

 

なんか新兵器って感じですね。

ちゃんと先生

 

一度試しに頭を乗せたまま、枕だけ落下させてみますね。行きますよ、「ポコッ!」。こんな感じです。

干川さん

 

あ~確かに、最初はびっくりしましたけど、落ちる距離はちょこっとなんですね。逆にこれで治せるんですか?

ちゃんと先生

 

はい、アメリカでは頻繁に使用されているものですから。これで、先程見つけ出した頚椎の調整方向へ落下させるだけで、殆どの歪みは無くなります。

干川さん

 

楽しみです。やってください!

ちゃんと先生

 

では行きますよ。せーの「ポコンッ!」はいおしまいです。

干川さん

 

コレで治ってるんですか?あまりにも押した力を感じないので実感がありません。

ちゃんと先生

 

どうなったか確かめてみましょうか?また仰向けになって両腕をバンザイしてみてください。

干川さん

 

はい。さっきは左側の腕がベッドから浮いていたんですよね?さて、どうなったか・・・・あ、あれ?着いてません?左腕がベッドに。さっきは浮いていましたよね?

ちゃんと先生

 

良かったですね?

干川さん

 

良かったですね?って、何をしたんですか?何で腕がベッドに着くようになったんですか?

ちゃんと先生

 

いや、だから、どこまで巻き戻せば信じている部分に戻れますか?全身の歪みの原因が、頚椎にあることを検査げ見つけ出した。そして、そこの頚椎がどの方向へズレているか、干川さんの体に聞いてみた。その結果、一番整った方向へ頚椎を特殊なドロップする枕で矯正した。これが一連の流れです。

干川さん

 

そ、それは聞いていましたけど、まさかこんな一瞬で整うとは思っていなかったので!

ちゃんと先生

 

まぁ、原因部位を探すまでが一番大変なんですよ。あ、もう一つありました。最初、うつ伏せで足の長さが違ったじゃないですか?あれもチェックしなきゃ。干川さん、うつ伏せになってください。

干川さん

 

あ、そうでした、そうでした。これが腰の痛みのある部分にグ~っと引っ張られて、右足が短くなっていたんですよね?

ちゃんと先生

 

そうでしたね。さ、どうなったか・・・・。あ、綺麗にそれっていますね、今は。まぁ、当たり前ですが。

干川さん

 

いや~目からうろこというか、びっくりですよ。これで腰は良くなって行くんでしょうか?

ちゃんと先生

 

大丈夫でしょう。ま、酷い場合には、また歪みが出てしまうので、3日程度様子を見て、痛みが減らない様でしたらすぐにいらしてください。あと、必ずお水を飲んでくださいね。体内の水分が減ってしまうと、腎臓経由で腰回りの筋肉が緊張してしまいますからね。

干川さん

 

そうだ、水を忘れてしまって・・・今回も。

ちゃんと先生

 

熱中症も同じですけど、人間って喉が渇いた時には既に脱水状態なんです。だから、日頃から意識をしておかないとダメですね。特に腰痛が出やすい方は、本当にお水を飲む習慣が抜けている人が多いです。あと、仕事のストレスはなかなかコントロールし難いところはあると思いますが、あまり腹を立てない様にしてくださいね。それでも忙しい時は、ストレスにはなってしまうでしょうから、シッカリお水を飲んで、腰痛を予防してください。

干川さん

 

はい、ありがとうございます。今度はもう少し痛くなる前にメンテナンスで来ることにします。

ちゃんと先生

 

お、今回は随分と学習しましたね~干川さん。

干川さん

 

ありがとうございました!

 

まとめ

 体の歪みの場所は沢山ありますが、その原因部位ともなると、殆どの場合1個所です。今回は、頚椎に原因がありましたので、それを施術することで全身の無数の歪みが解消されました。我々は、基本的に体の自然の働きを信じ、それを尊重する考えの基に整体施術を行っています。ですから、必要最小限の施術部位に留めます。無数の箇所を一個一個施術することは可能ですが、今度は体の体力が失われます。これによって、やりすぎると体の抵抗力が失われ、発熱などを発症します。それだけ、体が変わるという事は大変な作業なのです。干川さんは、既に学ばれましたが、慢性腰痛の方は、とくに水分の取り方が下手な人が非常に多い様です。ご家族やご友人、会社の同僚などで腰が痛いと仰っているかたの水分の取り方を、横目で是非チェックしてみて下さい。「いや、飲んでいます!」という人に限って、お茶や珈琲、コーラばかりを口にします。カフェインが入っているものは、興奮作用があります。先述した様に、興奮=交感神経が活発になるということですから、常習的にカフェインを摂取していると、交感神経と繋がりを持つ筋肉は、緊張しやすくなります。飲むなとは言いませんが、飲んでもお水は別で飲むように心がけると良いでしょう。また、お近くに腰痛の方がおられましたが、ちゃんと先生の整体院をご紹介頂けると腰痛原因がハッキリします。